「んんっ…あぁ…かっ…ずきぃぃ」

馬鹿みたいに感じている目の前の女。
なんの感情もねぇのに馬鹿じゃねぇの。
って思うけど…
こんな馬鹿を利用している俺も馬鹿かもしれねぇな。

「好きぃ…かず…」

コトッコトッ…

かすかに聞こえるローファーの音。
来たな。
『来たな。』
って言うのはもちろん夢のこと。

今抱いている女は夢と同じC組。
その女に夢がサボっていることをきいておいた。
サボるとこなんて、保健室か屋上ぐらい。
だから、俺は屋上にくると見て、この女を抱いてるってわけ。
なんのためにって?
そんなのあいつの気を引くため。
あいつに妬いてほしかった。