ごめん、さっき言ったの取り消す…
私はあんたに心は開けない。
俊哉といても、周りは当たり前のように接してくれる。
でも…和樹といると、私の冷や汗が止まらないっつの‼︎
「夢、ここで待ってろ。てきとーに買ってくっから」
ぇ⁇
でも、考える暇も与えず和樹は売店へと行ってしまった。
はぁ〜…
焦ったわ。
「いくぞ」
売店から戻ってきた和樹は私を空き教室へと連れて行き、使われていない教卓に腰をかける。
「ほらよ」
私に袋を渡す。
何だろう…
袋の中をゆっくりと見てみると、メロンパンが入っていた。
「行くの遅かったからそんなのしか残ってなくてよ…お前俺といると目立つから嫌なんだろ?」
……気付いてる⁉︎
「まぁ…嫌だね」

