俊哉が私の顔を覗いて伺う。 「この間、ぶつかったの。こいつと」 こいつ呼ばわりされたのが気に食わなかったのか私にオーラプンプンの睨みをかましてくる。 「なによ」 私もそれに負けずと睨みかえす。 いつ会ってもムカつく‼︎ 「俊哉、教室戻ろ!」 これ以上こいつと睨み合ってたらキリがないっつーの。 私は俊哉と食堂を後にした。 「あれって麻生和樹…だよな?」 …………ぇ⁉︎ 何であいつの名前を知ってんの⁉︎ 「だって有名じゃん?」 あ、そうゆうこと。 って……え⁉︎ 「また顔に出てた⁉︎」