総長に好かれた?!

「もう優を諦めないといけないのかな?」



「なに。急に。優のおかあさんにでもなんか言われた?」



「まぁね。」



死んだ人にだって恋するのは自分の責任だ。




諦めきれないのはしょうがない。



「そういえば昨日もね!総長に会ったの!めっちゃケガしてたっぽくて綺麗に手当てがしてあった!もしかして彼女かな?」




「え?総長?」



「もう忘れたの?!三島龍騎よ!」



みしまりゅうき



「あ!思い出した!」



咄嗟に立ち上がってしまった。



「なにを思い出したんだ?数式をか?」



あ。今授業中だった。



「すいませーん!」



周りからはクスクスと笑い声が聞こえる。