信号で引っかかって

心臓破りの坂を全力疾走で駆け上がり

丘の上の桜花高校にようやく着いた。

それからまた、

3階まで駆け上がり、

教室に入ると同時に

チャイムが鳴った。

「………せ、セーフ⁈⁈」

後ろから私をどつく。

「アウトだ、早く席につけ。」

その瞬間、くらすがどっと湧いた。