世界を敵にまわしても

先生はため息を一つして、私を見る。

「いや...そういう問題じゃ...」

そんな先生の言葉を無視するかのように私は先生に聞く。

「先生...恋って...なんですか」

私の質問に先生は大きく目を見開いて、私を見る。

「さぁ...知らね...」

先生は恋したことないの...?そんな言葉すら呑み込んでしまうほど先生の返事は冷たかった

「そうですか...」

私はただそれだけしか言えなかった...



恋って...なんだろう...

ナダルなら知ってるのかな...

大人になったら...分かるのかな...

先生といるこの空間には、ただ微妙な空気が流れ続けた。