世界を敵にまわしても

「私は…心の音で心音。」

そう言って差し出された手を握る。

彼と私の手が離れる。

「じゃぁね…。」

彼の言葉に私は頷く。

人が増えてきたな…そう思って教室に戻る。

さっきと違って教室の中は騒がしく、私は席に着く。

先ほどの彼とのやりとりを思い出すとなぜか胸が熱くなった。

この気持ちが何なのか…恋…なのかな

でも…昨日とは違う…この気持ち…

恋…だといいな。