世界を敵にまわしても

「車じゃないけど…」

そう言って私の隣を歩く先生。

いつも歩く道とは違って、先生がいるとなぜか不安な気持ちがないような気がする

同じ道なのに、変な感じ…

上り坂も下り坂も

いつもの不安は、ないに等しい

「寒……」

そんな声が聞こえて、ふと横を見るとぶるっと身を震わせる先生