世界を敵にまわしても

あなたにファーストネームで軽々しく呼ばれたくないわ……

そんな気持ちを抑えて、さっきの先生の笑顔が脳裏をかすめて…

ただ私は黙々と作業をする


あれから2時間、私(と先生)の努力のかいあって、掃除は終わった。

「終わったぁ…」

私の言葉に先生は私を見る。

「なぁ…」

それだけ言って先生は私を見つめる

「なんですか…?」

私の言葉に先生は首を横にふった

「なんでもねぇ…」