世界を敵にまわしても

そう言ってカイはにっと笑う。

「そういう簡単な…、」

ナダルの深刻な顔色、言い方から本当に危険なんだとわかる。

それでも、彼の言葉を遮るようにカイが呟いた

「あの頑固じじぃのことは俺に任せてください。で、心音と一緒に真実見つけてきてください。こいつで、それを止めることが可能なのか…」

いつもはむかつくカイだけど、今回ばかりは心から感謝したい

その言葉にナダルは一度目を閉じて、開く

「今晩でます。いいですか」

力強い言葉。

「わかったわ。」

私は彼にグーサインを見せる