世界を敵にまわしても

扉がガラッと開く。

「お嬢様…お加減はどうですか…?」

心配そうに私に近づくナダルに私はまだ微笑むことしかできない。

はっと口を開き、ナダルを見てかっと目を見開く

「ナダルっ。先生は?」

私の声から不安と焦りが滲み出る。

ナダルは真剣な表情で私を見た。

「かなり危険な位置に刺さってしまったらしく……今、最善を尽くしている途中です……。」

ナダルの言葉に胸がぎゅっと締め付けられる。

死んだりしたら……許さない。

だけど…願うことしかできない自分がなんとも哀れで……恨めしい……