世界を敵にまわしても

涙目になりながらも精一杯笑って見せる。

そんな私を先生は抱き寄せて

ふわっと優しいキスをした。

「……好き……だよ…」

その言葉に私はまた涙が出そうになる。

「私も……好き。」

彼は微笑んだまま静かに目を閉じていた。

どこか遠くから、サイレンの音が聞こえる。

それすらも……私の頭には入ってこないようなものだった。