世界を敵にまわしても

「……ええ、あなたが殺したのよ…レン。」

二人して声のした方を見ると、そこには今にも泣きそうな顔で私たちを見ている藍里がいた。

「……あなたが……殺したのよっ。」

さっきとは違う怒りに満ちた顔。

彼女はそのまま私たちのほうへ走ってきた。