世界を敵にまわしても

そこは天国でも地獄でもない。

変わらないコンクリートの部屋。

ただ一つ違うのは、先ほどまで私の額に銃口をむけていた、あの男の人がうずくまっている。

さっきみたいに足を掠めたとかそんなレベルじゃない。

真っ赤に染まるお腹を抱えて、口から血を何回も吐き出しながら私を見ている。

その瞳は酷く冷たく、冷酷なんて言葉が一番似合う。

その奥には、地に足をしっかりつけて立っている先生の姿。

手には拳銃を持っていた。