世界を敵にまわしても

私は彼の前に立ちはだかる。

「それがあってはいけないの……だから…返して。」

伝わらないという気持ち。

分かってるけど…伝わってほしいという気持ちと混ざる。

私が差し出した手を一瞥して彼は私の額に銃口をむけた。

ほら……やっぱりこうなるんじゃない…

少しだけ馬鹿な自分を恨む。

でも、そんな呑気なことを考えている場合じゃない。