世界を敵にまわしても

私がカイを見ると、キョトンとした顔でカイが私を見つめてた。

そしてもう一回”だから、ナダルさんと旦那様”

聞こえていないと思ったのだろうか、

今度は聞こえるけど、やっぱり少しボリュームをおとして声にだした

「わ、わかるの…カイ……」

「ん⁈まぁ。」

私はカイの服をガッと掴んだ。

「なんて言ってるかは………⁈」

勢いよく掴んだからか、カイが噎せながら、私の手をすっと離した

「ある程度なら………」


カイの声みたいに私も慎重にだけどはっきり言う

「私にも教えて!」