世界を敵にまわしても

ナダルは私の口をガッと抑える。

人差し指を唇にあて、あたりを見渡す。

「…いきましょう…」

彼の言葉に頷く。

でも、どこに⁈

不安と戸惑いが隠せない私にナダルは優しく呟いた。

「とめるのです。全てを。」