世界を敵にまわしても

しょうもないことを考えていると、

ふいに私は前のめりになって倒れる。

私の倒れた先は、冷たい床……ではなく

…………足⁈

その足は、私のもとからすっと離れ

私の目の真っ黒の物体を外す。

「お嬢様……」

心配そうな……ナダルの声。

「ナダル…っ」