世界を敵にまわしても

いまいち聞き取れない。

もっと…

もっと…

壁らしきものに近寄って、耳をあてる。

だめだ……何も聞こえない……

こんなとき…カイでもいてくれたらいいのに……

そんな私の思いも…この冷たい空間ではすぐに消えてしまう。