世界を敵にまわしても

ヒールの音がコツコツと聞こえてくる。

先生ははっとした顔をして、

私を机の下に押し込む。

人差し指を唇にあてて、静かにしているように促す。

先生が私から離れたのと同じくらいにドアががらっとあいた。

「なんだ……」

先生が冷たく言い放つ。

「あなた…本当にやる気あるの……?」

この声この間の女の人…