「随分、したしげなのね…あなた」

女の人の声……

第二会議室のドアは薄めの板。

だからだろうか、中の話は筒抜けで私はもっと耳を近づける

「関係ないだろ……」

もう一人はすぐにわかった。

低音のなんともいえない安心感をもたらす、あなたの声…。

先生、私は声だけで先生ってわかるんだよ…