世界を敵にまわしても

私は大きく口を開けて笑う。

「付き合ってないですよ〜」

陽気に答える。

先生はふーんといって掴んでいた私の手を離す。

私は、自分の気持ちを隠すかのように

とびっきり大きな声で”失礼しました”と告げた。