あの日に出会ったキミと。

「…一ノ瀬さんっ!!」


可愛らしい声が突然して、びっくりして思わず一ノ瀬の後ろに隠れてしまう。


「蛍様っ」


一ノ瀬のタキシードを軽く握ると一ノ瀬に隠れながらチラチラそのメイドさんの姿を見る。


はっきり言うと隠れきれてないけれど構わない。


何だか、目の前にいるこの人に一ノ瀬を取られてしまうような気がして怖かった。