「…我が儘お嬢さん起きたのか」 結城さんが、綺麗な顔で怪しく笑った。 「…結城」 「お嬢さんよぉ、一ノ瀬ずっとお前の傍にいたんだぜ?」 にやっと結城さんが笑う。 そして、一ノ瀬と私を見てふっと笑いながら椅子に腰を掛けた。 「一ノ瀬…?」 「…お嬢様がご無事で何よりです。」 「一ノ瀬…あの…」