電車のアナウンスが聞こえた。
もうすぐ電車が来る。
そしたら、本当にお別れだ。
「…篤人!頑張れ!!」
「璃子も、頑張れよ」
「うん!何かあったら電話してね!あたしが助けに行くから!!」
「そこまでしなくていいよ」
「…あたしがそうしたいの」
「保証人になってくれたんじゃねぇの?」
「万が一のことがあったら!保証人が助けるべきでしょ?」
「そうかもしんねぇけど…」
「それに…いつもあたしばっかり助けてもらってるから」
篤人にはいつも助けてもらってた。
悲しい時も、嬉しい時も。
いつも一緒に居てくれた。
でも、あたしは篤人に恩を返せていない。
だから、あたしだって篤人の力になりたい。

