「なあ、お前って好きな奴とかいんの?」


突然きた質問に

思わず足が止まる。


「え、まさか図星?」

「ち、違う!いないよ!いるわけないじゃん!」


本当にいないのに

焦ってしまう。


「ふ〜ん、なーんだ。つまんねぇの」


なんだか嬉しそうなのは

気のせい?


「そういうあんたは?いないの?」


「さぁ?」


やけに余裕のある態度に

ちょっとイラつく。


「あっそ。」

「ちょっと〜みなみちゃん冷たくな〜い?」


「うざい。」



そんなやりとりをしているうちに


駅の居酒屋さんに着いた。