「美咲へ。

 美咲とはいつしか長い間面と向かって素直に話した事がなかったね。
この場をかりて言います。ありがとう。
昔から身体が弱く、内気でだった小学生の美咲はつい最近の事のように思えます。

不器用で友達も少なく、自由に育てる事が出来なかった頃を今も苦しく後悔しています。

その反動か、高校生になった頃はよくけんかしたね。
髪を染めたり、深夜まで遊んだ美咲をカっとなって怒った事も何度かあったね。

自由に生きてて何が悪いの?と言われた時はショックでした。

自分達の考えばかり押しつけてきたんだと思います。でもそんな美咲も成人式を無事終え、今は保育園の先生としてりっぱになっています。

私達は内気でどうなるんだろうと思っていましたが、

りっぱに明るく、そして子どもを育てるという素晴らしい仕事をしていて感激しております。

周りの人にも多く支えられ、ひでくんと一緒に楽しくやっている美咲を見て、私達も幸せに思います。


これからは自分の生きたいように行きなさい。


お父さんとお母さんはそんな美咲を見るのが大好きです。


これからもずっと元気で幸せに、大好きな美咲へ。」