?「あの~この本の感想を言うわけではないんですが…、娘に感謝の言葉を言いたくて。この場をお借りして伝えたいんですが…」

身に覚えのある声が聞こえてくる。

ひでくん「いいですね。ぜひ聞かせてください。お母さん」

その言葉にビクっとした。まさか…と思い、後ろを向くと、美咲の両親が座っていた。


母の目線が合うと、母はにっこりとして、席を立ち、手紙を読み始めた。


なんで…お母さん、お父さんここにいるの?