「ごめん」
「俺の事、信用出来ない?」
「ううん。そうじゃないの。潤くんの事は好きよ。みんなが言うような悪い人だとは思ってない」
「だったら・・・」
「私、好きな人がいるの。その人とは、一生離れたくないと思ってる」
「俺には、入る隙間がない位?」
「ごめん」
「そっか。わかった。でも俺、諦めない。ずっと好きだから」
「潤くん・・・」
「それじゃ、泳いで来るよ」
 彼は海に向かって駆けて行った。

 海の家で食事を済ませた5人は、17時前に駅へと戻って来た。
「楽しかった~。今度またみんなで遊ぼうよ」
「いいね~それじゃ、私こっちだから」
 直子と坂田が右へ向かって歩きだすと、残りの3人は左へ向かって歩き出した。
 すると、前から見覚えのある人物が歩いて来るのが見えた。