五/時間目も澪は教室に帰るのがなんとなく恥ずかしく、保健室で寝ころんでいた。すると、

「失礼します。先生はいらっしゃいますかでしょうか。あ。」
「げ。か、奏…。」
「げってなんだよ。げって。」
「ご、ごめん。wどーしたの⁇」
「転けた。」
「…っww先生ならね、今居ないよw」
「笑うな。お前の方がひどい転け方だったけどな。」
「見てたの⁉︎」
「視界に入ってた。」
「うそー…。」
「というかお前より結構グロいから」

膝を見ると、血がぼたぼた垂れている。

「え、やば。絆創膏じゃ無理かも‼︎包帯包帯‼︎」
「いい。お前がやるとどーせぐちゃぐちゃになるだろ。先生来るまで待つ。」

「そっか…。うん、そーなるかもw」
「だろ⁇w」

少し沈黙が続き、澪は気になっていたことを切り出した。

「前…、昔、会ったことあるって言ってたけど…。教えてくれないの…⁇ずっと気になってるんだけどさ…っ」

「…………。
そーだよな。言わなきゃな…。実…はさ、澪のこと幼馴染だと思ってたんだよ。でも俺が転校しちゃって。だから覚えてないの…しょーがないんだけど…。」

「え…っ。あたし…。」

「中学で戻って来たんだけど、何も言ってこないから忘れたんだなって。まぁ幼馴染とか言ってもよく一緒に遊んでた位だけどな。その時に結婚しよって約束したの、ずっと忘れられなくて…。」

「…っ。ごめん…。」

「きもいよな。ちっちゃい頃の約束とかずっと覚えてて。w」

「そんなことない…。ごめん…。」

ガラガラッ

「「かなでくーんっ‼︎♡」」

「あ、迎えに来てくれたの⁇ニコッ」

ちぇ。また女子にこび売りやがって。

「かなでくん遅いからーっ‼︎♡」

「心配かけてごめんね…。
先生がまだ来ないからもうちょっと待ってるねっ。ニコッ」

「…っ///じゃあ教室で待ってる♡」

「「じゃーねーっ‼︎♡」」

笑顔で見舞い⁇に来た女子三人に手を振っている。

「てか誰だよ。あいつら。」

やっぱひどい人だ。
でも…結婚…か。なんか恥ずかしいこと言ってたんだな…。///