「おねーちゃん、」

「あと五分……」

「おねーちゃん、」

「あと十分……」

「増えてるよ」

ペシッ

「いたっ」

「おはよ(ニコッ」

「綾t……ん⁇」

自分に向けられている笑顔は、見慣れた笑顔ではない。

「早く起きろよ、バカ。」

「か、奏…⁉︎」

「今日、海行くんだろ。」

「あ‼︎う、うん‼︎」

お泊まり会最終日の今日は6人で海に行くのだ。

「俺たちの住んでる近くに海はないから、なんか新鮮だよね(ニコッ」

「おにーちゃんは車運転出来るんだからいつでも行けるだろ。」

「一人で行くのもねーっ‼︎(あはは」

「奏さん、鬼畜(クスクス」

「俺も一人でくるのはちょっとなーww」

「私も一人はやだーっ」

「みんなごちゃごちゃうるせーよ」

「翔さーん‼︎アイス食いたいっす‼︎」

「まだ全然家から離れてないんだけど…(黒笑」

「ア、ハイ。」

「私も食べたーい‼︎翔さん止めてー‼︎(バンバン」

「多数決的になぁ…(ニコッ」

「翔せんせ、俺も食う…。」

「あ、私も食べたーい(棒」

「お前らふざけんなよ(威圧」

「なら俺も食べたーい(棒」

「結局俺にかよ。」

「奏仲間外れっすね‼︎」

「後で覚えてろよ羽琉くん。」

「ご、ごめん。」