「はぁ…っ」
私は澪と一緒の部屋に閉じこもってため息をついていた。
いくら好きな人が私と同じ学年でも、まだ会ったことも少ないし…。
それでも《もしかしたら》と思ってしまう自分が恥ずかしくて情けない。
でも、もし、もしかしたら、、、そう思ってしまう。
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「こんにちはっ‼︎おじゃましまーす‼︎」
澪の家に遊びに言った時。
「…⁇はじめまして、姉がいつもお世話になっています。(ニコッ」
私よりも身長が高くて、静かそうな背の高い男の子がいた。
「こっちが私の部屋だよーっ、あっ‼︎さっき飲み物全部飲んじゃったんだ‼︎」
「いいよっ、勉強会に飲み物なくても大丈…
「買ってくる‼︎綾斗と話といて‼︎」
「え、ちょ、澪っ‼︎」
………。
「姉がいつもすいません。良ければ僕と少しお話ししませんか⁇(ニコッ」
「えっ、あっ、はいっ」
話してみると話題が途切れることもなく、思っていたより優しい可愛い男の子だった。
「でも、私は身長も高くて、スポーツ好きで、女子っぽくないってよく言われて…っ。だから、私は好きな男の子はいないんだよっ(ニコッ」
「…僕は女子っぽくないなんて思いませんよ。スポーツ好きは僕も一緒です。背が高いのだって皆羨ましいんですよ。自信持っていいと思います。」
「そ、そっか…っ」
「はいっ(ニコッ」
昔、好きだった男の子に「お前を女子としてみれない。」と言われ振られた。
だからずっと自信が持てなかった。
でも綾斗くんは、そんな私に優しくしてくれて、
本当に嬉しかった。
それからも、何回かプリントを届けたり、遊びに言った時に話せて、いつの間にか私は綾斗くんを《好きな人》としてみていた。
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だから、少しでも、少しだけでも光があるなら、とずっと頑張ってきた。
そんな風に優しく笑われたら、また好きになっちゃうよ…。
綾斗くんの目に私は入っているの⁇