「ふぁ…っ」
目を覚ますとまだ理科室の机の上。
見渡すと奏は、もういないみたいだ。手錠も外されていて床に立つと、

「あれ…⁇リボンの付け方…私の付け方じゃない…っ」

「ん…⁇」
ポケットに紙がささってる。開けてみると
「先輩、身体ありがとうございました。あと、これで僕のものですから、自覚しといてください。」

なにこれ。どーゆー意味。もしかして…え、うそ。どーしよ。でももう…七/時⁉︎早く帰らなきゃ‼︎


お風呂に入っていると、首筋にキスマークがあるのを見つけた。また思い出してしまう。なんであんなことするんだろ…。私と奏はまだ会って間もないのに…。

「私、何か悪いことしたのかな…。」

そんなことを考えていてその日はもう寝てしまった。

翌朝。
昇降口で靴を履き替えているとLINEの通知が。

「誰だ…⁇」

か、かなで⁉︎いつの間に私の…⁉︎
「おはようございます。放課後、理科室に来てくださいね。」
いやだわ‼︎なんであんたの所に…っ
またなんかされるのは分かってるんだからな‼︎そんな…
ドッ

「せーんぱいっ‼︎おはようございますニコッ」
「え、あ、お、おはよ…ございます…」

背中同士でぶつかった相手は奏だった。すると、

ガッ
「もう逃げれないって言ったよね。」
「…っ⁉︎それよりらい…んん」

気付くと私は奏の腕の中。体と腕で首をしめられる。
「く、くる…し‼︎はな…っ」

パッ
「おー‼︎家入先輩おはようございますっ。髪型変えたんですか⁇似合ってますよっニコッ」


は⁇なんなんだこいつ。猫かぶりにもほどがある。早く教室行ー「放課後、理科準備室な。ボソッ」

「は、はい…。」

まぁ、ばれないように帰るけどな‼︎(`・∀・´)あんな変態王子と二人なんてごめんだぜ‼︎とか思いながらそこを後にし、教室に向かった。