なぜだ。

山に行くと思って居たのに、山の付元の川に出た。


「奏…?ここどこ?」

「この川の上流の方に別荘あるから。」

「別荘…⁉︎」

「うん。山登るの大変だけど大丈夫⁇」

「多分…。え、ここに自転車置いて大丈夫⁇」

「あー、ここも敷地内だから大丈夫じゃねw」

「…ひろっ!」

すたすた登る奏は少しかっこ良く見える。

澪は普段山を登ったりしないからか、登るのが遅い。

そんな澪のことをたまに振り返り待つ奏。

そんなこんなで15分程登ると、頂上のようだ。

すると大きな建物が見えてきた。

白を基調としたガラスが多い建物だ。

とても別荘には見えないほど綺麗な建物だ。

「すごい綺麗だね…っ」

「あー、お兄ちゃんが休日住んでる」

「そーなの⁉︎だからか!」

「うん、今日は…」

『奏じゃねーか、どしたんだ?』

「げっ。」

「誰⁇」

「お、お兄ちゃん…。」

『遊びに来たのか?奏の兄の翔だ。よろしくなっ(ニコッ」

「よろしくお願いしますっ」

「今日、いてもいいか⁇」

『おう、いいぞっ。…あー、じゃあ買い物行って来る。待っとけよっ」

「分かった。」

翔はヘルメットを着けながら家を出て行った。