「じゃあ、また予定確認したらLINEするねー‼︎」

今日は終業式だ。

おかげで教室はざわめいている。

「澪‼︎」

クラスメイトの視線が廊下に向く。

「奏…っ、ちょっと待ってよー」

「早くしろよ。」

教室がざわめく。

「お、おいおい、なんで奏が…。お前らどーゆー…」

みかねた男子が奏に聞く。

「え⁇澪は俺の親友ですかね。ニコッ」

…っ。

教室がしずまる。

「奏、行こ⁇」

「はーいニコッ」

クラスの女子が澪を睨んでいる。

「…っ。」


「みんなの前では言わないって…澪はいいの⁇」

「…っ、うん…。」


「俺のせいだよな…。でも、俺、親友とか言いたくねえなー。」


「…ごめん…。」

「大丈夫っ、おしっ、帰るぞ。」

「うんっ」


「夏休み、澪は旅行とか行くのか⁇」

「んー。多分行かないと思うなー。綾斗が受験生だしー。」

「おい、澪も受験生だろっw」

「あ、そうだ。」

「ばーかw」

「私の方が頭いいもん。」

「うるせーばーかw」

「期末テスト、私が教えなかったから悪かったって聞いたけど⁇ニコッ」

「う、うるさいっ、あれは調子が悪かっただけだっ。」

「ふーーーーん。」

「じゃあそんなに言うなら教えろよ。」

「んー⁇なんて⁇」

「べ、勉強教えろ…っ」

「いいよっw」

「おう。さんきゅ。じゃあ帰ったら連絡する。」

「分かったっ、じゃーねっ」

「おう、また。」