「み、澪…⁇」

奏は携帯を手に取る。




《夕凪澪からの通知です》


「…っ‼︎」

急いでLINEを開く。








《もう、関わるのはやめよう^^
奏のためにも、自分のためにも。今までありがとね^^》





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今日も奏を見ていない。

どこにいるのだろうか。

同じ学校にいても会えないんだな。

本当に迷惑だったってことか。

もう…関わるのはやめよう。

そう思い昨日、LINEをした。

あれが、自分の考えた結果だ。

打つのが辛かった。

泣きながら打った。



あんなの強がりなだけなのに。




太陽の日差しも暑く感じる季節になっていた。



澪は奏とのトーク画面を見ていた。

昨日送った言葉は既読無視のまま。


これが結果なのだろう。




そう、携帯をしまいバッグを背負った時ー…


「澪‼︎」


廊下から声が聞こえる。


振り向いた瞬間…
腕を掴まれたのが分かる。


ああ。また奏のペースに乗せられるんだ。


向かった先は理科準備室。

まだ出会ってから二ヶ月しか経っていない。

なのにもう懐かしい。



「…っ、はぁ…。み、澪…っ、」


「…。」


「澪…っ、。よく聞け。俺は…俺は…っ」


「なに…っ⁇」




「澪と居たいんだっ。」


「え…っ」




「俺、澪の事…っ、好きなんだ…っ。だから…離れないで…っ」




「…。もう、関わるのはやめようって送ったはずなのに…っ。」

「そんなのやだ‼︎」

「…っ。」

「俺が…好きなのは澪なんだよ…。」















「ごめん…。」




そう言って澪は理科準備室から走りだした。










涙を流しながら。