「痛…っ」
衝動で二人とも座り込む。

「ご、ごめ…え⁇今日の日直の先輩⁇」
「澪です。えっとー、奏⁇くんだっけ」
「はい。あー、澪先輩⁇えっとー、その、どーしてここにいるんすか⁇」
「いや、えっと……。」

バッ

「内容、もしかして聞いちゃった⁇ニコッ」
「え⁇」
「聞いたかって言ってんだよ。」

え⁇ちょ、耳元でくすぐったい。
しかも性格…あれ⁇

「言えよ。」
「いや、えっと…何も…」
「何も⁇」
「ごめんなさい…」
ニコッ

ひっΣ(゚д゚;)
怖い、なにその笑顔。裏の顔ってやつですか。

「謝るって事は聞いたのか。じゃあ口止めが必要だなー。どーしよーかー。」
「え、ちょ、待って下さいっ。私なにも…「うるせーよ。」
「…っ⁉︎」
「とにかく、ここにいて聞こえてない訳ないだろ⁇」
「…っ」
「場所帰る。来い。」

腕を掴まれ走られる。てか足早っ。

廊下を走って連れて行かれた先は理科準備室だった。


そこにあった椅子に投げ捨てられる様に座らせられる。そして顎を持たれ上を向かせられる。

「それに俺、皆の前では爽やか君なんですよねー。だ、か、ら、俺の本当の性格バラされると困っちゃうんですー。分かる⁇」
「それは…っ」

「だから口止めが必要なのね。何したらいいかなー。まーずーはっ」

すると、口に布を当てられる。

急に意識が朦朧として、澪はその場所に倒れた。