その後、セブ○に着くまでの間、沈黙が続いた。


「じゃ、あ、送ってくれてありがとねっ‼︎ニコッ」

「…おう…。」

なんだよ澪のやつ。好きな人が二次元⁇俺は恋愛対象外なのか…⁇



中間テストの結果は二人とも良い成績だった。

澪は二位。奏は前回150人中126が、今回のテストでは49という驚くべき結果が出た。

澪が教室を出ると珍しくマスクをした奏が待っていた。

「勉強教えてくれたお返し。街行く。」

「え⁉︎ちょ、待っ‼︎」

手を引っ張られ、校門を抜け、駅に向かう。

電車を降りると、平日のわりに人が多かった。

「まだ一/時だし何したい⁇」

「えっとー…。あ‼︎映画観たい‼︎」

「りょーかい。」

二人は一番待ち時間が少なかったコメディー映画を観た。

そのあとはカフェに入って、ゲーセン行って。

「奏って…クレーンゲーム得意なの…⁇」

「得意まではいかないけどな。」

「すごい。じゃあこれもっw」

「おうw」

元々、幼馴染だったからか、よく気が合い、あっという間の楽しい時間を過ごした。


「ちょっと俺、飲み物自販で買ってくるわ。何がいい⁇」

「オレンジジュース。」

「りょーかい。」

澪はゲーセンのベンチで奏を待っていた。

すると、


「澪…⁇」

顔を上げると、隣のクラスの女子五人が立っていた。

「あっ、久しぶりーっニコッ」


「…っ。澪って奏くんと付き合ってんの⁇」


「え…⁇付き合ってないよーw」


「じゃあ奏となんで一緒に遊んでんの⁇」

「勉強教えたお返しだってーw私はそんなつもりじゃなかったんだけど、奏、強引だからw」

「…なよ。」

「ん…⁇」

「じゃあ、奏くんに近づかないでよ。」

「え…⁇」