「え…っ⁇」

「お前、ばかなの⁇それとも全部計算なのか…⁇…どっちだよ。」

「計算…⁉︎そんなことないよ…っ‼︎足痺れちゃったから…っ、ごめんなさい…っ」

「まぁ…どちらにせよ、お前は無防備すぎんだよ。ばーか。」

「…ごめん…。」

「俺だったからまだ…。まぁいい。気をつけろ。」

「はい…。」

奏は澪の上からどき、また漫画を読み始めた。澪はそのままベッドに仰向けになって固まっている。

奏は…私のこと好き…なの⁇それとも…遊び…⁇まぁ、モテるから女の子はいくらでもいるだろうけどさ…。それはそれで嫌だな…。

「嫌…⁇ボソッ」

嫌ってなんだ。別に奏に彼女がいたとしても私には関係のないことだ。

「ん…⁇どーかしたか⁇」

「いや…べ、別になんでもない…っ」

「そーか⁇…じゃあ飲み物ついで来るわ。」

「うん…っ」

パタン

「はぁ…なんで嫌なんだろ…。」

今までだって奏がモテることは知っていた。だからタラシだと思い込んでいて、関わりたくなかった。でも…実際は違った。

「疲れた…。」

もう暗くなったし疲れたし、帰ろうかな…。

「お前、帰るのか⁇」

「もう暗くなって来たし帰ろっかなって。それにもう奏なら明後日のテストバッチリだと思うし。ニコッ」

「そーか。おう、今日はありがとな。なんならセブン寄るから送るわ。」

「悪いよーっ…。でも、ついでならお言葉に甘えようかなーっw」

「おう。誘ったの俺だしな。」


「寒い…。そーいえばお前、好きな人とかいるのか⁇」

「え…⁇なんでー⁇ニコッ」

「いたらさ…こーゆー所見られたら嫌じゃねーかなと思ったからよ。」

「あたしが好きなのは二次元だよーっアハハッ」

「へー…っ。そーかよ…。」

「う、うん…っ。アハハハハ…。」