学校に行くと奏からLINEで
「今日勉強教えろ。放課後、昇降口で。俺ん家でやる。」と来ていた。
お兄さんに教えてもらえばいいのに。まぁ、いっか。
「え。豪邸⁉︎」
「違う。ただいまー。」
しーん…。
「あれ⁇誰もいないの⁇」
「兄貴バイトだろ。」
「あー、そっか‼︎」
「部屋行っといて。廊下の一番奥。」
「りょーかいです‼︎」
奏の部屋は、白と茶色で統一してありとても綺麗に整理してある。本棚、テレビゲーム、低めの机、ベッドだけのシンプルな部屋だ。
澪は机の前に座ると筆記用具を鞄から取り出し、待っていた。
「はい。オレンジジュースでいい⁇」
「うん‼︎ありがとー‼︎」
奏も勉強道具を持ってきて、まずは理科からすることになった。
「ここは、左に2があるから、こっちにも2を書いて釣り合わせるの。」
「なるほど、分かんね。」
今わかったけど、奏で頭いいと思ってたけど、勉強はそこそこなんだなー。
「あと、ここの公式に当てはめて、抵抗を求めるの。分かる⁇」
「んー…やってみる。」
でも理解したらすぐ覚えるから教えがいはある。
あれこれ教科をやり、休憩をとることにした。
「二/時間やったから結構頭に入ったんじゃない⁇」
「そーだな。さんきゅ。じゃあー…漫画でも読むか⁇」
「いっぱいあるねーwすごいw」
「兄貴と本棚は一緒に使ってるからな。」
私は、前から気になってた黒子のバスケという漫画を手に取り、ベッドに腰掛けて読み始めた。
「…。おまえさ。」
「ん⁇あ、この本読んだらダメだった⁇ごめんっ」
「誘ってんのかよ。」
「え…⁇」
ドサッ
天井が見えた。