「澪はだえが好きにゃんだお…」
と言って、奏は寝てしまった。
「え⁇か、奏ー⁇おーいっ」
「むゅ…。すぴー…すぴー…」
「ね、寝ちゃったの⁉︎ど、どーしてだ…⁇」
澪は一階に降りて空いている缶を見た。缶には、カルピスサワーと書いてある。やっぱお酒かw
「綾斗、カルピスと見間違えたのかなーじゃあすぐ起きるなw」
澪は部屋に戻り、奏の寝顔をみた。
長い前髪の隙間から閉じた目が見える。まつげは長く、口は少し空いていて呼吸の音が聞こえる。ほっぺを机につけて寝ている顔は王子様と言われるのが納得がいく可愛さだ。
「可愛い…w」
オレンジの光が部屋に差していて澪は外を見ていた。すると、澪もうたた寝をしだした。
「おねー…起き…」
「ん…⁇」
「おねーちゃん。起きてよ。夕ご飯作ったから。あと、奏さんも起こしてよ。おーい。おい、起きろ」
「あ…綾斗…ごめん、夕日見てたら寝ちゃってたみたい…」
「お、起きて下さい、奏さん。起きて下さいよー。」
「奏、起きてーっ‼︎ご飯作ったからー‼︎一緒にご飯食べよーよー‼︎」
「僕が作った。」
「あ、綾斗が夕ご飯作ってくれたからー‼︎」
「ん…。あ、うそ。ごめん、寝てた」
「大丈夫だよーw」
三人はリビングに行き、テーブルに座る。時計を見るともう7/時だ。
「もう遅いけど、俺居ていいの⁇」
「お母さんは9/時まで仕事だよーっ」
「そうか。悪いな…。すげーっ、い、いただきます。」
「どーぞどーぞ。」
食事をしている時は澪が今日の体育祭について熱く語っていた。
男子二人は黙ってもくもくと麺をすすっている。
「「ごちそう様でした。」」
「え、もう奏と綾斗食べ終わったの⁉︎あたしまだ全然なのに‼︎」
「うまかったわ。あ、もうこんな時間か。俺帰るわー。お邪魔しました。」
「あ‼︎えっとー…僕、送ってくる。」
「う、うん…ばいばーい‼︎」
綾斗は奏での後に続いて玄関を出た。