この傷を負わせた責任は蓮くんじゃなくて、俺にあるから。
治るまでは俺を頼ってよ。
「…でも…」
「俺夏休みすることなくて暇だし、家にいんのも飽きたから」
暇だから行くんだ。そう言えば、茉央はしぶしぶながら頷いた。
「ほんとに、予定が合う日だけでいいからね?用事がある日はそっち優先してくれていいから」
そもそも茉央は怪我したのは俺のせいじゃないって思ってるから。だからこんなに申し訳なさそうにしてるんだろう。
俺のせいだって言っていいのに。
俺が手を振り払ったからだって、怒ってもいいのに。
「茉央」
「ん?」
「話、あるって言ってたじゃん」
俺のその言葉に、茉央は分かりやすく困って。必死に言葉を探してた。
だけどさ、今は聞きたくないんだ。