「…先生、違う人みたい」
「んふふ、イヤ?」
「イヤじゃないよ、でも何か…ちょっと緊張するから」
実際、初めて話したときの先生の印象と今とでは全然違う。
だってあのときはこんな大人っぽいオトコの人じゃなかったでしょ?
…隠してただけ?
「変わんないよ、あのときと。ただちょっと関係が変わっただけ」
ほんとにあのときと変わらない?
「変わったって思うなら多分、茉央ちゃんが大人になったからじゃない?」
…あぁ、そっか。
あのときのあたしの目を通して見てた先生と、今のあたしの目を通して見た先生が違うのは当然だよね。
あのとき知らなかったことを今は知ってるから、こんな風に先生が色っぽい大人のオトコの人に見えるんだ。
「何作ってくれる?」
先生は話題を変えるようにそう言うと、「俺も手伝う」と言ってふにゃんと笑った。



