「そんなことはない。」

 羽無がいう。前髪が長過ぎて目が見えない。表情がわからん。

「えーなんで京馬くんそんなこと言うのさー時々一緒にオフロとか入ったりした じゃん!!」
「何年前の話だ!!この痴女が!!」
「にゃにおーん!!このスケコマシ!!」

 充実してんなー。爆発してくれたのむから。なんでもはしないが。

「まあ、まあ、悪かった悪かった。」

 二人が落ち着いたところで何分かほど話した。内容は...先生だとか、家族のことだとか、寮誰と同じ部屋になるのか、だとか。


 ところで、学校のことについて述べていなかったな。ボクが通うことになったのは十道学園。隣に青龍学園がある。(あおたき)どちらも同じ寮だから、もしかしたら、青龍の生徒と同じ部屋になる可能性があるんだ。
 できればそれは回避したいんだけどな。
 十道は普通の学校。でも先生はどう考えたって普通じゃないです。怖いです。ヘルプミー。
 青龍はエリート。いわゆる私立っていうやつだよ。勉強に力を入れているね。

 ただし、どちらも小遣い稼ぎとして討伐やら、手伝いとか、やることができる。討伐?誰がするかよ、たのむからボクを誘うなよ。発狂するからな。ていうかしてやるからな。



 式が始まった。式台の上に校長の大神倉 守鈴(おおがみくら まもり)が出てくる。この町のギルドマスター、第七代目だったか。


 後ろは五年生がズラッと並んで座っている。学年は6まであるようだが今のところ、五年までしかいない。まあできたのは六年前だから仕方ないか。
 校長の話が始まる。
「この中にはまだ能力に目覚めていないものもいるだろう。年齢、年もバラバラ だがそれぞれ学業をともに励んでくれ」
 ...噂どうりのやる気のなさだ。問題はすぐに解決するらしいが、仕事となることこの有様だ。
 横に立っている教員も苦笑いをしている。


 続いて、各教員の配置についてだ。やはり、ボクたちのクラスの担任は守間先生だった。これからは銀先生でいいとのこと。余談だが、彼女は元スポーツ選手だ。だが今では研究者である。なんでや。