「お前…だれ」
3人を連れてリビングに入ると笑顔だったのが嘘のように威嚇してくる陸斗。
「お前な、知らない人に会ってすぐに警戒体制入るな。家の中に入ってもらってるんだから、敵なわけないだろ」
「そんなのわからないだろー」
軽く頭を叩くと拗ねながらもちゃっかり燐奈をギュッと抱きしめている陸斗を冷たい目でみる。
「私たちの事良く思ってない人と柚亜たちが一緒にいるわけないだろ」
「…確かに」
納得したのか、単細胞らしい笑顔で紫苑くんに自己紹介をはじめた。
…本当に単細胞。
ちなみに紫苑くんの顔はなかなかに営業スマイルです。
「よし。皆そろっちゃったし、お茶にしようか」

