「…みなさんお揃いで」
「なんか…邪魔した?」
気まずそうに笑う柚亜とやっすん。
「邪魔…ではない。が、紫苑くんがどう思ってるかはちょっと保証できない」
「え、俺⁉︎」
驚いた様な紫苑くんに柚亜とやっすんが話し出す。
「すみません、急に押しかけちゃって…」
「中に多分バカがいるんで、邪魔だったらそいつだけ回収して帰ります」
「いや、俺の方が邪魔してて…。すみません、すぐに帰るんで」
いつものクールな感じに戻った紫苑くん。
すぐ帰る…ね。
電話でケーキ食べてってって言ったのになー。
「こいつらが嫌だとかなら全然止めないんだけど、よかったらケーキ食べて行かない?」
もうちょっと話していたい。
だから、説得しますね。
「いや、でもみんなで集まってるんだし…」
チラッと柚亜とやっすんの方をみる紫苑くんに2人が笑顔になる。
「私達は急に来ただけだから気にしないでください」
「そうそう」
「…じゃあ、少しだけお邪魔してもいい?」
そんな2人の押しもあり、優しい笑顔で了承してくれた。
「もちろん!」

