不良ですけどなにか。




「りーん!りっくんだぞー!!」


「りっくん!」




仕方なく中に入れてやるとすぐに燐奈の元に行きやがるバカ。


また燐奈も可愛い顔して抱きつきに行くから、もう陸斗の顔がすごいことになってるよ。





「…だれ?」





私の足元に来て、人見知りを発揮している流星くん。


かーわいいなあ!


流星くんの側に座ってから、流星くんに膝の上に座ってもらう。



「んー?おバカなお兄さん。陸斗っていうんだ」


「…こわい人?」




あー…黒髪だけど、ピアスついてるからかなー?

燐奈を抱き上げてだらしない顔してるけどなー。




「ぜんっぜん。怖くはないけど、あんまり近づかないほうがいいかなー?」


「なんで?」



もー、きょとんとした顔して純粋無垢って感じがたまんないね!




「バカが移っちゃうから」


「おい!!」


「うるせぇ黙れ。流星くんがびっくりするだろ」



陸斗の叫び声にビクッとした流星くんを抱きしめる。