「できたー!」
流星くんや燐奈と一緒に作ったチョコレートケーキがなんとか完成した。
「じゃあ、紫苑くんが来るまで冷やしておこうね」
「うん!!」
すっかり笑顔の流星くんが元気に返事をしてくれた。
「りゅうくんのにいに、よろこんでくれる?りゅうくん、元気になる?」
「きっと喜んでくれるよ」
心配そうな燐奈のほっぺをフニフニしてやると、燐奈にも笑顔が戻った。
「さて。使った道具を流しに持って行ってもらっていいかな?」
「「はーい!」」
プラスチックのやつしか使ってないから割れる心配しなくていいから楽だわ。
よたよたと運んでくれる2人を微笑ましくみる。
「じゃあ2人はちょっと遊んでてね。怪我しないようにね!」
「「はーい!」」
全部運んでくれた2人に伝えてから、私は別の仕事に取りかかった。

