「ねぇねー!」
奥から走ってきて飛びつく燐奈をしゃがんで抱きとめてから抱きしめる。
かわいいなーーー!
「おーう、燐奈ー。いい子にしてたかー?」
「うん!」
笑顔で元気に頷く燐奈の頭を思いっきり撫でてやる。
「元気そうでよかった」
落ち着いた声に顔を上げると、笑顔の紫苑くんと不思議そうな流星くんが。
「…お恥ずかしい」
燐奈を離してから立ち上がる。
「いいじゃん、仲良し姉妹。な、燐奈ちゃん」
「なかよしー!」
紫苑くんの言葉に嬉しそうに私の足に抱きついてくれる。
「もー、かわいいな!今日はお菓子作ってあげる!」
「やったあ!」
すっごく笑顔で嬉しそうにする燐奈の頭を撫でた。
「じゃあ、渚さん!今日もありがとうございました!」
「はーい。気をつけてねー」
「「さよーならー!」」
「ありがとうございましたー」
それぞれ渚さんに挨拶をしてから保育ルームを出た。
「りゅうくん、ねぇねがおかしつくってくれるの!いいでしょ!」
「おれチョコがいい!」
「りんなはケーキ!」
前を歩く流星くんと燐奈がいつの間にか手を繋いで楽しそうに会話していた。
「じゃあチョコレートケーキ作ろうか。流星くんにもおすそ分けしよう」
2人の後ろから私も会話に混ぜてもらう。
「うん!!」
「やったー!」
嬉しそうな2人の顔を見て、私も自然と笑顔になった。