ピンポーン…
インターフォンの音にすぐ反応して、玄関に向かう。
「紫苑くん!」
「大丈夫?一応色々持ってきたけど…」
ビニール袋を持っていつもと違ってラフな格好の紫苑くんに家に上がってもらった。
「とりあえずこれ貼って。俺が燐奈ちゃんを抱っこするから、侑未ちゃんは病院行くのに必要なもの用意して」
テキパキと動いてくれる紫苑くんに言われた通り、貰った冷却シートを燐奈のおでこに貼ってから財布やら必要な物をカバンに詰め込んだ。
「よし、行くよ」
「う…うん!」
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